菊陽町復興まちづくり計画
菊陽町は、2016年に発生した熊本地震からの復旧・復興を目指し、緊急性の高い事業を具体化させ、災害に強いまちづくりを実現するために、国土交通省の都市防災総合推進事業を活用した「復興まちづくり計画」を策定しました。
当社は、基礎調査をはじめ、地域住民懇談会やパブリック・コメントの開催、第三者による策定委員会の開催等の支援を行い、復興計画を具体的に進めていくための計画策定を実施しました。
菊陽町復興まちづくり計画の骨子
第1章 はじめに
- 復興まちづくり計画策定の趣旨
- 復興まちづくり計画策定に向けて
第2章 菊陽町の現状と課題
- 防災設備の現状及び被災状況
- 復旧状況の把握
- 復興まちづくり計画に係るアンケート調査の結果
- 復興に向けた課題
第3章 復興まちづくりの実現に向けて
- 計画の視点
- 復興まちづくり事業の基本方針
第4章 復興まちづくりで重点的に取り組むプロジェクト
- 町役場を中心とした防災拠点の形成
- 各小学校区を基本とした地域避難拠点の形成
- 復興から更なる発展に向けた、安全・安心な都市基盤施設の強化
- 住民による地域防災力の向上
復興まちづくりで重点的に取り組むプロジェクトの一例
【整備方針】
- 町役場及び周辺公共施設と連携した防災対策機能や災害活動体制の拡充・強化を図るため、役場側駐車場部において災害対策本部機能を備えた「(仮名)防災センター」を整備します。
【導入機能】
- 状況把握や情報受発信機能を強化した災害対策本部室の設置
- 自衛隊や自治体など救助・応援部隊の活動場所の確保
- 支援物資の受入、配布をするための拠点の整備
- 備蓄倉庫の増強
【整備方針】
- 現状の家屋の立地状況、既存公園及び広場の規模等を踏まえ、各地域における避難場所の「核」となる比較的規模の大きい公園、広場を対象に防災機能の整備・強化を図ります。
- 防災機能の整備・強化に当たっては、住民アンケート調査結果等をもとに、既存の公園や広場を対象として必要な機能を段階的に整備します。
【導入機能】
- 国、県、自衛隊の支援拠点(スペースの確保)
- 救援物資配給スペース(バーゴラ等)
- 炊き出しスペース(かまどベンチ等)
- 災害用トイレ(自己処理型)
- 耐震性貯水槽
- 管理棟及び備蓄倉庫
- 仮設入浴施設設置場所
- 防災無線スピーカー
上記の中から、地域に必要な機能を公園・広場の特性に合わせて整備