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名取市閖上地区集合災害公営住宅整備事業

第1期の住棟の様子

第1期

左:第2期玄関、右:第1期正面玄関

写真左:第2期/写真右:第1期

左が第3-1期、右が第3-2期の住棟の様子

写真左:第3-1期/写真右:第3-2期

設計概要

所在地:宮城県名取市閖上地区内
主要用途:共同住宅(災害復興住宅)
発注者:宮城県名取市
敷地面積:第1期 24,500m² 第2期 6,200m² 第3-1期 8,400m² 第3-2期 6,700m²
建築面積:第1期 2,600m² 第2期 700m² 第3-1期 1,100m² 第3-2期 700m²
延床面積:第1期 12,500m² 第2期 3,300m² 第3-1期 5,200m² 第3-2期 3,300m²
階数:6階(第1期 第2期 第3期)
構造:鉄筋コンクリ-ト造
基本設計:URリンケージ

竣工:第1期 2017年7月完成第2期 2017年11月完成第3期 2018年12月完成予定

コンセプト

安全で安心して快適に暮らせる「すまいとまち」
多様な世代がつながり、絆を感じる「すまいとまち」
地域社会と連携した
地域が継続的に成長する「すまいとまち」

災害公営住宅(集合)の目標、計画・設計コンセプト

【目標①】安全で安心して快適に暮らせる「すまいとまち」

【計画・設計コンセプト①】

  • RC造集合住宅(EV付)による耐火性能、耐震性能、バリアフリー性能の確保
  • 緑道、防災ネットワークとの連続性・回遊性の確保(敷地内外を結ぶ歩行者動線網・避難ルートの整備)
  • 防災倉庫、防災かまど(1期)等の設置
  • 蔵王・太白山、田園・海岸風景への展望・眺望の活用
  • 快適性や省エネ性能、住宅基本性能の確保
  • 自然環境との調和
    ・植栽や築山等による穏やかな居住環境の形成、四季の演出
  • 津波避難対策
    ・臨海部を含む地域の津波避難ビルとしての性能確保
    ・耐震性能:耐震等級2
    ・階段:小学校の児童用階段程度とする

【目標②】多様な世代がつながり、絆を感じる「すまいとまち」

【計画・設計コンセプト②】

  • 今日的な住宅ニーズや将来的な定住促進への対応を考慮した多様な住宅プランの提供
  • 歩いて楽しく、「閖上らしさ」を感じられる街並み空間の形成
  • 日常的なコミュニティの交流・活動の場の創出(集会所(1期)、井戸端コーナー、エントランスホール)
  • 超高齢化社会への対応(バリアフリ-化、車いす住宅の導入)
  • 健康増進や住民交流に配慮した散策路の整備、遊具の設置等

【目標③】地域社会と連携した、地域が持続的に成長する「すまいとまち」

【計画・設計コンセプト③】

  • 名取市及び宮城県・東北地方の玄関口として、遠望に映える「新たな閖上らしさ」の発信
    ・公共・公益施設の建物デザイン、色彩計画、サイン計画等の連携
    ・立地環境特性に応じた取り組み
  • 街の灯台としての建物デザイン及び地域に調和し、視認しやすい津波遭難ビルの設え
  • 圧迫感の低減など、周辺の戸建て住宅地に対する景観的な配慮
  • 地域建材等の活用
  • 塩害対策等、立地環境やコストを考慮した維持管理容易性の確保

全体の配置図

配置計画コンセプト
戸建住宅地への配慮(日陰、景観、配置等)、日照・眺望を考慮した南向きの建物配置など
集合第1期
かわまちづくり事業のオープンカフェ等との関係に配慮、名取川河岸の景観形成、堤防空間との一体な広がりを確保、など
集合第2期
団地全体の顔つくり、中央緑道からの主要歩行者動線、中央緑道空間との一体的な景観・空間づくりなど
集合第3-1期
周辺戸建住宅への配慮(日陰、圧迫感の軽減等)沿道としてのあつらえ、中央緑道を意識した景観・空間づくりなど
集合第3-2期
住棟計画(コミュニティ形成)

コミュニティへの配慮として、井戸端コーナー・エントランスホールでは維持・管理のしやすさへの配慮のために、維持しやすい半屋外空間、自然環境をいかした平易なしつらえ、気軽なコミュニケーション空間のために、立ち寄りやすい開放的なしつらえ、朝夕の短時間の気軽なコミュニティに対応、防風スクリーンを設置して防寒対策など。集会所では大きな集会室のために、コンクリートを設けず、簡易に仕切ることで、集会室から廊下を含めて一体利用可能な空間とする、など。

住棟計画(防災対策)

津波避難対策として、ゆとりある避難階段、廊下幅員の拡大、屋上避難スペース(各棟屋上)、誘導サインなど

実施したサービス

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