大学で建築を学んでいて、ゼミでは空き家となっている長屋の活用を研究していました。空き家の活用にも興味はあったのですが、インターンを受けた大手ハウスメーカーに就職を決めました。分譲住宅を設計する部署に配属され、多くの新築住宅を設計していくなかで、設計の楽しさや奥深さを体感できました。

ただ、どんどん新築を建てて、「建てて終わり」という業務よりも、今あるものを活かすような仕事もしたいと思い、転職を考えました。

転職活動のなかで当社の存在を知り、団地の再生に注力している今の部署（団地再生部）に興味をもち、入社を志望しました。URのグループ企業なので、一般企業がなかなか関わりづらい団地の業務ができ、さらに行政からの仕事もあって信頼性が高い企業というのが魅力的でした。

前職ではお客様とお会いする機会が少なかったのですが、今の業務では地域の方と密接に関わって、直接顔を見ることができます。私の仕事が地域の活性化につながっている、人の役に立っているという実感を得られます。

主な業務としては、団地の活性化を目標に、子育て世代を団地に呼び込んだり、高齢の居住者の外出機会を増やすための施策を検討しています。たとえば、遊具メーカーと協力して団地で子どもたちが大型遊具で遊べるイベントを実施したり、団地の樹木を学ぶウォーキングツアーを企画したりしています。

イベント中には参加者にお話を伺い、アンケート調査を行います。その地域にどんな属性の人がどれだけ住んでいるかというような基礎調査と合わせ、総合的に情報を分析して、団地を活用した地域活性化方策を練っています。

いろいろな面で働きやすさを感じます。当社は心に余裕があって穏やかな人が多いです。イベント業務の際も助け合ったり、みんなで協力し合う風土があります。前職から残業も減り、ワークライフバランスが整いました。

また、新卒だけでなく中途入社の社員も多いのは魅力ですね。和気あいあいとしていて、中途でもすぐに受け入れてもらえる安心感があると思います。