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(仮称)いわき市泉町本谷地区復興公営住宅基本設計等業務

設計概要
  • 団地名:泉本谷団地
  • 建築主:UR都市機構宮城・福島震災復興支援本部
  • 建物概要:住棟 PC造7棟 地上3、4階建、集会所 S造 平屋建
  • 住戸概要:戸数 196
    型式 2LDK(60m²)40%、3LDK(75m²)60%
    1Fは全て高齢者対応(うち車イス対応5戸)
  • 敷地面積:27,993m²
    (道路、水路、調整池を含めた開発区域 41,940m²)
  • 延べ面積:16,644m²
  • 設計:日東設計・URリンケージ設計共同体
  • 竣工:2018年3月
計画地の概要
  • 敷地は東西に約550m、南北に約100mと細長く不整形な形状で、西端に接するJR常磐線と、東側の県道が敷地を挟んで平走する。敷地北側の接面道路は、旧来から地域の生活動線である。敷地は農地であっため、農業用水である本谷川が敷地内を流れている。
本復興公営住宅の概要
  • UR都市機構が、福島県からの要請を受けて整備を行う県営住宅
  • 入居対象は、原子力災害による3地区(浪江町、富岡町、大熊町)からの避難者
配置計画コンセプト
  • 建物配置は、適度に分節をしながら連ねた住棟が、山裾の地形や水路の流れを感じさせて、ゆったりと原風景と融合するものとした。
  • 住棟のエントランスは隣棟とペアに配置し、居住者のコミュニティの広がりや、賑わいの創出を図るものとした。
  • 団地の中央には、地域の公民館と連携する位置に、広場と集会所を配置し、地域交流の拠点となるゾーンをつくった。

住棟・住戸

各階ごとの平面図

型式/

専用(㎡)

1-1号棟

1-2号棟 2-1号棟 2-2号棟

西

工区
(計)

3号棟 4号棟

東-2

工区

(計)

5号棟 6号棟 7号棟

東-1

工区

(計)

合計

割合

2LDK/

60.2

6 6 6 4 22 6 6 12 6 6 6 18 52 27%

3LDK/

74.6

15 6 6 6 33 8 10 18 10 10 10 30 81 41%

2LDK高/

60.2

2 3 3 2 10 3 3 6 3 3 3 9 25 13%

3LDK高/

74.6

5 2 2 3 12 3 5 8 4 5 4 13 33 17%

3LDK車/

74.6

0 1 1 0 2 1 0 1 0 1 1 2 5 3%
28 18 18 15 79 21 24 45 23 25 24 72 196


戸数配分

全196戸

集会所

集会所には、樹木(桜など)を眺めながらくつろげるスペースや屋外空間と一体で使いやすい奥行きのあるデッキテラスなどがあり、デッキスペースには車椅子でも外から直接アプローチできるようになっています。

延べ面積:212.51m²
Room1~3:各34.0m²(一体使い可能)
Room4:16.7m²


デッキからは既存公民館を見通すことができ、お互いの存在を感じられます。

景観・色彩

~生まれ変わる泉本谷の流れ~
本谷川に沿って伸びやかに広がる新たな景観の生成

  • 明るい印象の彩りを持たせながら、地域の自然や式の風景に馴染む景観創出
    • ベース色をニュートラルなモノトーンとして山や空の背景になじむ爽やかなものとする
  • 景観の視点場に応じて効果的なアクセントを配置し、長く連なる住棟を適度に分節する
    • 建物の水平ラインに対してリズミカルに彩りを与える注し色アクセントで、景観に楽しさを生む

※ベース色は明るい白(N9)でアクセント色との対比を鮮明にし、妻壁はややトーンを落としたN8.2程度を用いて建物の端部を引き締める

※アクセントは、キーワードに応じた色相から選択しながら、明度・彩度を調節して建物になじませる("けばけばしく"しない)

西から順に1号棟から7号棟まで並んでおり、4号棟の前には中央広場と集会所があります。

アクセント・テーマの考え方(建物でとらえるアクセントと団地でとらえるアクセント)①4つのグループ(1、2号棟(立夏)・3号棟(春暁)・4、5号棟(錦秋)・7号棟(淡雪))で考える棟別アクセント②中央広場に面し、他棟の配置流れから位相した3号棟は団地単位のアクセント

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