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南相馬市小高区復興拠点施設基本設計・実施設計業務委託

設計の基本方針

地域の環境に根差した拠点施設
  • 「みち」から「まち」が生まれてきた町
  • 浜街道沿の低層の家並みと蔵
  • 「野馬追」馬と共存してきた「ハレ」と「誇り」
  • 小高神社の丘、大空など豊かな同国風景
「継続可能なまち」を実現する拠点施設
  • 安心安全でコンパクトなまち
  • 地域コミュニティを再生、維持できるまち
  • 働く場があるまち
  • 愛と希望が語れるまち
コスト削減と環境に配慮した拠点施設
  • 自然エネルギーの積極的導入
  • 地域産の流通製材の活用
  • 段階的整備が可能な平屋分棟位置
  • 「人と自然の織りなす風景」を創り出す外構計画

「小高らしさ」を継承した配置計画・建築計画・景観計画を行い、積極的に自然エネルギー・自然素材とを導入し、LCCO2を軽減した「持続可能なまち」をつくるため平屋建て、分棟位置とします。

設計概要

所 在 地:福島県南相馬市小高区 主要用途:体育館、店舗
発 注 者:福島県南相馬市
敷地面積:北側 3,807.21m² 南側 1,423.00m²
建築面積:北側 1,421.17m² 南側 485.72m²
延床面積:北側 1,617.77m² 南側 600.61m²
階  数:1階
構  造:木造・鉄骨造/一部鉄筋コンクリ-ト造
設  計:山本堀・URリンケージ設計共同体、山本堀事務所・URリンケージ(建築部、基盤整備部)
工 事 費:≒14億円
竣  工:2019年12月完成予定

コンセプト
  • 新しい「みち」から「まち」をつなぐ「みち」に沿った分棟配置

小高の街は「みち」の変遷とともに「みち」に沿って「まち」が広がってきました。

計画地内に浮舟ふれあい広場と小高区役所等の公共空間を結ぶ南北の新たな「みち」浮舟通りを設けます。

この安全で自由な「みち」に沿って分棟配置した施設と広場を設け、様々な出会いと交流の場を創ります。

  • たくさんの居場所をつくる配置・外構計画

南北を繋ぐ新たな「みち」浮舟通りに沿って、施設を分棟配置することで大小様々な野外空間、半屋外空間をつくります。

各棟を繋ぐ浮舟通りは、屋根付のアーケードとして計画、雨天の移動に対応します。アーケードは各棟の下屋や縁側などと共に半屋外の気持ち良い場をつくり、内部と広場を繋ぐ役目を果たします。

設計コンセプト-1

新しい「みち」から「まち」をつなぐ「みち」に沿った分棟配置

小高の町は「まち」の変遷とともに「みち」に沿って「まち」が広がってきました。

計画地内に浮舟ふれあい広場と小高区役所等の公共空間を結ぶ南北の新たな「みち」浮舟通りを設けます。

この安全で自由な「みち」によって分棟配置した施設と広場を設け、様々な出会いと交流の場を創ります。

小高地区周辺の地図。地図に続いて詳細。

小高の道と街の形成の変遷

出典:おだかの歴史入門(南相馬市2006年)

  1. 明治6年の地租改正で陸前浜街道沿いの字町が形成
  2. 明治22年に国道15号が完成し、南町が形成
  3. 明治31年に小高駅と駅前通りが完成し、東町が形成
  4. 小高神社への妙見通りができ、横町が形成
  5. 小高にできる新しい「みち」と「まち」

地域支え合い機能としてエントランスラウンジやスタディーコーナー、子育て支援機能として子供の屋内遊び場2(上足)見守りコーナー、子供の居場所づくり機能として子供の屋内遊び場1(下足)、健康増進機能としてトレーニング室(リハビリ体操室)、歴史文化教育機能として事務室や店舗、商業機能として店舗やカフェ、外部空間として小高はらっぱやイベント広場などがあります。

北敷地には北1棟~3棟と小高はらっぱ、南敷地には南1棟~3棟とイベント広場があり、浮舟通りが南北を繋いでいます。

南敷地(南1棟、南2棟、南3棟、歩廊(浮間通り))の様子

北1棟、北2棟、北3棟、小高はらっぱ、歩廊(浮舟通り)の様子

実施したサービス

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