まちづくり・すまいづくりを支援する建設コンサルタント>事例>双葉町産業交流センター基本構想策定業務委託

双葉町産業交流センター基本構想策定業務委託


中野地区の計画図

中野地区の位置

計画街区

3つの整備コンセプト

ニーズを「つなぐ」ことで「総合的なサポート拠点」へ

「総合的なサポート拠点」へ

「総合的なサポート拠点」として

産業交流センターの周辺には、広大な産業団地が広がるとともに、県営の「複祈祈念公園」や「アーカイブ拠点施設」の整備が計画されている。

このような中に整備される産業交流センターは、町内の交流人口の回復に向けた先行的な総合拠点として、就労者、来訪者、町民のニーズを広く受け止める「総合サポート拠点」として整備する。

「総合的なサポート拠点」として「ニーズ」をつなぐ

「ニーズ」をつなぐ

避難指示が続く双葉町内において、貸事務所・会議室等の事務サポート施設、日用品の小売店舗やカフェ・食堂等の生活サポート施設、診察所等の簡易医療施設等をはじめとする就労者、来訪者、町民の様々なニーズをつなぎ、受け止める、「総合サポート拠点」とする。

産業と地域を「つなぐ」ことで「地域の交流拠点」へ

各施設等と連携し人の流れと循環・賑わいの創出

「地域の交流拠点」として

当該施設は復興のシンボル軸に面した区画に施設整備が計画されており、「新産業創出ゾーン」の就業者、一時帰宅する町民、「復興祈念公園」「アーカイブ拠点施設」の来訪者による利用が見込まれるため、就業者、町民、周辺施設利用者の「地域の交流拠点」として位置付ける。

「地域の交流拠点」

として

「産業と地域をつなぐ」

「産業と地域」をつなぐ

カフェ・食堂、レストラン、物販施設、大小会議室等の、全ての人が広く利用可能な施設を設けることにより、就労者相互・来訪者相互・町民相互はもちろん、就労者、来訪者、町民間の交流を生み出し、産業と地域をつなぐ、「交流拠点施設」とする。

時代を「つなぐ」ことで「復興シンボル施設」へ

「復興シンボル施設」として

復興まちづくりは段階的に進むことから、町民の帰還と復興の進行状況により柔軟に対応できる施設計画とし、将来的には日常生活の支援や地域コミュニティの構築にも寄与する、継続的な「復興シンボル施設」として位置付ける。

「復興シンボル施設」としてこれからの「時代」をつなぐ

「時代」をつなぐ

屋外交流広場等を活用し、新たな地域イベントや伝統行事を開始し、地域コミュニティの再生・構築と地域活性化を促すことにより、避難前とこれからの時代をつなぐ。

あわせて、再生可能エネルギーの活用等の取組みを進めるこれからの時代をつなぐ、「復興シンボル施設」とする。

設計概要
  • 所 在 地:福島県双葉郡双葉町大字中野字高田 
  • 主要用途:複合施設
  • 発 注 者:双葉町
  • 敷地面積:3.5ha
  • 階  数:4階
  • 設  計:山本堀・URリンケージ設計共同体、山本堀事務所・URリンケージ
     
施設の位置付け

双葉町では、「人の復興」と「町の復興」に係る施策を整理して、早期の町民帰還と中長期的な視点による復興の実現を目指すための総合計画として『双葉町復興まちづくり計画(第二次)』(平成28年12月)(以下「第二次計画」という。)の策定を行った。
第二次計画では、町内の中野地区を「復興産業拠点」として先行整備し、就業者サポート、復興祈念公園・アーカイブ拠点施設等の来訪者サポート及び町民サポート並びに防災拠点機能の確保を目的とした「産業交流センター」を整備する方針が示された。

配置計画
  1. アーカイブ拠点施設と復興祈念公園の連携を考慮し、計画街区の南東側へ配慮する。
  2. アーカイブ拠点施設と復興祈念公園をつなぐ歩行者動線を確保する。
    • (東から)復興祈念公園⇔イベント広場⇔カフェデッキ⇔ピロティ⇔アーカイブ拠点施設のキャノピー
  3. 復興祈念公園と一体化される予定の、敷地北東部分との連携を重視する。
    • カフェ・食堂からのデッキ張り出しや東側のイベント広場
  4. 語り部の広場との連携について。
    • デッキ、イベント広場や大屋根にてエントランスとつなぐ。
    • バスの寄り付きは、語り部の広場を利用する。
  5. 車の出入りは復興シンボル軸(県道)からとする。
  6. 建物直近に駐車場を確保する。
  7. 施設への出入り
    • 各機能をエントランスホールでつなぎ4方向からアクセスを可能にすることで、南北および東西の視線の抜けや動線を確保する。

復興祈念公園側より(イメージ)

配置図

施設計画
  1. 当該施設は多機能であることから、管理運営・設備配管の効率性・保安を考慮し、位置や階層による明確なゾーニングが必要となる。
  2. レストランからの景観を考慮し、建物を2階建てブロックと4階建てブロックに分断する。

【導入機能と主たる利用者、施設機能の関係】

カフェ・食堂

地域の就業者と、アーカイブ拠点施設や復興祈念公園来訪者へ向けたサービス提供を想定しているため、アーカイブ広場に隣接させ、屋外に向けたカフェデッキを設ける。

土産物産 アーカイブ拠点施設や復興祈念公園来訪者に向けたサービス提供を想定して、アーカイブ広場側にカフェ・食堂と隣接して配置する。
会議室 周辺からの利用者も想定して1階へ配置する。
コンビニ 復興シンボル軸沿いに配置し、車からの視認性およびアクセスを高める。
診療所 地域に向けた医療施設であることから、復興シンボル軸から認識しやすい位置とする。
レストラン シンボル軸から認識しやすい位置とする。アーカイブ拠点施設や復興祈念公園への来訪者へサービスを想定し、復興祈念公園側の眺望が確保できる2階へ配置する。
和室・休憩 一時帰宅者の利用を想定しているため、レストランとの連携を考慮し2階へ配置する。
貸事務所 南側の2~4階に配置することにより、レストランから第1原発方向の視線を遮る。約13mの無柱空間で、事業者ごとの分割利用を可能にする。

平面図

イメージ模型

実施したサービス

ページTOPへ